2014年度グッドデザイン賞

グランドライン ラフィス


グランドライン ラフィス

製品概要

建築への納まりを一から見直した室内建具シリーズです。壁と建具の境界となる、建具枠と部品を可能な限り排除し、施工は従来と同一による工程を両立した量産化のドア、引き戸、クローゼットです。最近のシンプルな空間志向に対し従来の枠材は見附が20~30mm、壁からの飛び出しが10mmあり、見た目がノイズとのご指摘に答え、見附、飛び出し、共に5mm以下のライン枠の開発により、壁と同化したように見える建具を、住宅のボリュームゾーンにおいて実現しました。また、建具本体においても、レバーハンドルの座一体化、採光部の廻し縁レス、といった”生活に不必要なパーツはレス化”という一貫したコンセプトにて仕上げております。


デザイナー

株式会社LIXIL  グローバル商品 ・ デザイン統括部 デザイン部  阿武晃治 株式会社LIXIL インテリアビジネスユニット 井上裕貴、木下雅之


審査委員の評価

2014年度グッドデザイン賞

建具枠を最小限に。製品としては初めてでは無いだろうか。住宅設計時にシームレスな壁からの収まりを希望する設計者は多い。建具の存在がインテリアとしてどれだけ大きな影響を生み出すか?計り知れない。建具から空間を見た時、壁に対する認識と壁を面白く作る隙間が生まれることになる。枠の可能性から空間全体への可能性を広げている。