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背守り 子どもの魔よけ


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背守り 子どもの魔よけ

本体価格 1,800円(税抜き)
A4判変型(210mm×205mm) 並製 80頁
ISBN 978-4-86480-508-7 2014年3月15日発行

子どもの健やかな成長を願い、母親が着物の背中に飾り縫いを施した「背守り」。背に縫い目のない子どもの着物は背後から魔が忍び込むとされ、魔よけとして付けられました。シンプルな縫い取り、刺繍、アップリケのような押し絵などそれらの造形は実に多彩です。百人の人から端切れをもらい集めて綴った「百徳着物」や、蓑亀・鶴など縁起物の図柄の「守り袋」、童子や蝙蝠など意匠の凝った「迷子札」も、同じ意味合いを持ち、子どもたちが身に付けました。そのどれもが、生育や安全が十分でなかった時代の、子どもを守るための母の祈りを形にしたものといえます。

本書では、江戸後期から昭和戦前までにつくられた「背守り」を代表とする祈りの造形の様々を、日本の豊かな衣文化のひとつとして紹介します。巻頭より、2005年ヴェネチア・ビエンナーレで日本代表を務めた石内都が撮下した写真60ページで展開します。父母の着物の仕立て直しであることが多い子どもの着物。石内の写真はその時間の積み重なり、そして造形美の奥にある目には見えない母の祈りまでも写し取ります。鬼子母神・真成寺(金沢市)蔵の重文資料も多数収録。巻末の論考では背守りの歴史的背景や日本人の美意識を考察します。




【目次】
「糸じるし」「紐と小裂」「刺繍」「押絵」「百徳」「帽子」「守り袋」「迷子札」
「背守り、端縫い考」佐治ゆかり(郡山市立美術館館長)
「産着に託された願い」夫馬佳代子(岐阜大学教育学部家政学科講座教授)
<インタビュー>背守りを現代に継承する/鳴海友子さん、 ハギレの命を活かす百徳着物/三瓶清子さん




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