LIXIL 出版



LIXIL BOOKLET/デザイン


聖なる銀 アジアの装身具


同じシリーズの書籍を探す


聖なる銀 アジアの装身具

本体価格 1,500円(税抜き)
A4判変型(210mm×205mm) 並製 76頁
ISBN 978-4-87275-858-0 2011年12月15日発行

古来よりその輝きは月光にも喩えられる銀。アジアにおいて銀は普遍的な素材として、また強い反射が邪悪なものをはね返す金属として尊ばれ、装身具に多用されてきた。とりわけ数百の民族が暮らすアジアでは、装身具は自身を飾るという目的以外に、民族のアイデンティティを示す重要なアイテムとして人々の暮らしの中で受け継がれてきた。それ故に存在感のある大胆な造形や手の込んだ細工など、ヨーロッパ以上に種類も豊富で固有なデザインが存在する。また装身具に込められた様々な思いをひも解くと、生命と直結した聖なるものとしての意義や身体装飾への情熱までも知ることができる。
本書では、アジアの近・現代に見られる装身具*より特徴的な約100点を披露。各地域における形態と文様に表れた深意を探り、銀の歴史や加工などにも触れながらビジュアル豊富に展開する。主な図版構成では、地域別装身具の導入として、装身具を様々に纏う民族の人々を古写真と現代写真を交えて紹介。幾重にも重ねる独特の着用法や民族衣装との調和など、地域文化を知る貴重な資料が登場する。そして、本書最大の見どころとして東アジア、東南アジア、南アジア、中央アジア、西アジアにおける代表的な装身具を取り上げ、細部まで捉えた図版で特徴を浮き彫りにする。各地の風土や意匠など民俗学的視点から解き明かすフィールドワークを行った研究者らによるコラムがこの図版構成にストーリーを添える。最終項ではさらに視点を広げ、アジアの装身具とヨーロッパとの接点の考察で締めくくる。
アジアは銀の装身具の宝庫。広大な地域を巡りながら民族のシンボルに出会える一冊。
*日本宝飾クラフト学院(東京)コレクション




【目次】
*聖なる銀/撮影:高木由利子
*「銀を纏う人々」/露木宏(装身具歴史文化研究家、日本宝飾クラフト学院理事長)
*「銀の履歴書」/村上隆(京都国立博物館学芸部副部長、学術博士)
*「銀細工の技法」/飯野一郎(東京藝術大学工芸科彫金教授)
*アジアの装身具紀行
 東アジア コラム「手技の継承─中国・ミャオ族の装身具」/ 原典生(金工作家)
 東南アジア コラム「舞踊にみる東南アジアの多様性─華やかな装飾の背景」/芳賀日向(祭り写真家)
 お守りの装身具、日常生活の装身具
 南アジア コラム「生活に欠かせない存在─ネパール・ブータンの装身具」/向後紀代美(民族装身具研究家、地理学者)
 中央アジア コラム「人生で身に着けるもの─中央アジアの装身具」/加藤定子(服飾研究家)
 西アジア コラム「幸福のアラビアに見る意匠─イエメンの装身具」/ 向後紀代美(上述)
*「銀の広がり‐発信地としての西アジア」/露木宏(上述)
*「月光を纏う‐祈りと命の装身具」/鶴岡真弓(多摩美術大学 芸術学科教授/ 芸術人類学研究所次期所長、美術デザイン文明史家)


ページの先頭へ

LIXIL Link to Good Living

Copyright © LIXIL Corporation. All rights reserved.