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ライブミュージアム日記

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2009年以前の記事は、ライブミュージアムでの日々の出来事やスタッフの想いを綴ったものです。

2006年9月以前の記事は、土・どろんこ館開設準備室による「どろんこ広場」として書かれたものです。


独自企画や地域との連携で、コンサートや講演会、ワークショップなど、さまざまなイベントを開催しているミュージアム。ライブ感あふれる活動をスタッフがご案内・ご報告します。

No.188 とこなめ陶の森 陶芸研究所 DOCOMOMO Japan 「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」選定記念フォーラム 『堀口捨己と常滑市立陶芸研究所』

2015/12/01

担当 住宮

とこなめ陶の森 陶芸研究所
DOCOMOMO Japan 「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」選定記念フォーラム
『堀口捨己と常滑市立陶芸研究所』

2015年11月23日(月・祝)
会場/とこなめ陶の森 陶芸研究所
   世界のタイル博物館

 「とこなめ陶の森 陶芸研究所(旧 常滑市立陶芸研究所)」がDOCOMOMO Japan 「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定されたことを記念し、常滑市と共催でフォーラムを開催しました。
(DOCOMOMO=モダン・ムーブメント(近代運動)の推進に寄与した建築・環境の歴史的、文化的重要性を訴え、その記録と現存建物の保存に関する活動を展開する国際的学術組織)

見学会
 フォーラムに先立ち、とこなめ陶の森 陶芸研究所の見学会と常滑の街歩きを行いました。
見学会は、1階が藤岡洋保先生(東京工業大学名誉教授)、2階が小栗康寛学芸員(とこなめ陶の森資料館)という贅沢な解説つきです。
初めに、「堀口捨己らしい、力強い表現と色へのこだわりを見てください」と、藤岡先生。
アンシンメトリーな外観は、向かって右が事務室、左が展示室という機能をそのまま表現したもの。
柱なしで建物の回りにぐるりと3.5m張り出した庇は本当にダイナミック。

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そして、常滑らしさと新しさを感じる外壁の紫色のモザイクタイル。正面の扉は銀色、ドアノブ周辺は金色、両脇のガラスブロックは紫色、釣り階段は金色。
「堀口は紫が大好きでした。そして、キラキラしたものも大好き。
しかし、展示室内部が一面銀色であるのは、陶器を展示したときに光が回って鑑賞しやすいようにと考えています。 堀口は自分の好みと建築の目的を重ね合わせることができたのです」。
茶室の設え、自然光の取り入れ方、オリジナルデザインの家具、ドアノブ周囲の鮮やかな色のアクリル板…。参加者は藤岡先生の解説とともに一つひとつ確かめながら、建築家・堀口捨己の人物像とその思想に触れていきました。
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 2階の茶室の床の間に掛けられていた和歌は、堀口捨己が1966年に宮中歌会始の召人に選ばれて詠んだ和歌です。
「常滑市立陶芸研究所で『六古窯展』が開かれた時、2階の茶室で堀口先生が軸をお書きになっている写真が残っています」と、小栗学芸員がエピソードを披露してくれました。

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常滑の街歩き
 その後、希望者は約1時間の常滑の街歩きに参加。こちらのガイドはライブミュージアムの磯村司。
「常滑には何回も来ていますが、裏道を歩くのは初めて。すごく面白いです!」と、参加者たち。
歴史ある「やきものの街・常滑」を肌で感じ、盛んに写真を撮っていました。

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フォーラム
 午後4時30分、フォーラム開始。
第一部は松隈洋氏(DOCOMOMO Japan代表、京都工芸繊維大学教授)による講演です。
DOCOMOMO選定の建物を取り上げながら、選定によりモダン・ムーブメントの建築の価値が注目され、保存活動が始まり、地域の資源として発信していこうという動きが各地で行われていること。
さらに、身近な建築を使いながら大切にしていこうという、世界的な意識の共有が生まれていることなどが紹介されました。

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第二部は、ライブミュージアムの後藤泰男と小栗学芸員による「伊奈長三郎が常滑市立陶芸研究所に込めた思い」。
「陶業振興の土台は陶芸にある」と私財を投じて常滑陶芸に関する研究所を創設した伊奈長三郎の思い。
そして伊奈長三郎、常滑陶芸研究家・沢田由治、哲学者・谷川徹三、そして堀口を結ぶものから、常滑市立陶芸研究所の意義を解き明かしました。

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第三部は、藤岡洋保氏による講演「堀口捨己の設計思想」。
堀口の初期から成熟期まで、数々の作品をとおして、建築の芸術性とともに、現代性と論理性を重視した堀口の表現の特徴を紹介。
総合芸術を探求し、まさに表現者と呼ぶのにふさわしい堀口の思想に迫りました。
長時間のフォーラムにもかかわらず、講演者の熱い語りと充実した内容に、参加者は最後まで引き込まれていました。

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