INAXライブミュージアム


ライブミュージアム日記

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2009年以前の記事は、ライブミュージアムでの日々の出来事やスタッフの想いを綴ったものです。

2006年9月以前の記事は、土・どろんこ館開設準備室による「どろんこ広場」として書かれたものです。


独自企画や地域との連携で、コンサートや講演会、ワークショップなど、さまざまなイベントを開催しているミュージアム。ライブ感あふれる活動をスタッフがご案内・ご報告します。

No.106 「やきもの」としてのタイルについて考えさせられた出来事

2008/10/27

担当 浜崎

ものづくり工房展示室の入口には、「INAXのものづくりはやきものづくり」と、INAXがやきものの会社であることを宣言しています。 そして、訪れていただくお客さまにも「やきもの」好きな方が多く、「やきものづくりと宣言している工房長の知識はこの程度か」とお客さまに笑われないよう、最近改めて勉強をしなおしています。



INAXのものづくりはやきものづくり
(ものづくり工房 展示室)



また、さまざまな伝統のやきものをタイルに応用できないかを検討しています。中国宋代の古窯の名前を冠した「鈞窯(きんよう)」やなまこ釉、青磁釉、天目釉など様々な伝統の釉薬をタイルとして表現することを試行しています。



中国宋代のやきもの「鈞窯(きんよう)」調の釉薬を施した内装タイル


そんな中、ある設計者から、現在設計しているビルのエントランスホールに黄瀬戸、瀬戸黒などのやきものらしいタイルを使いたいという話があり、現在試作と生産を行っています。


本物の瀬戸黒茶碗や世界のタイル博物館のコレクションである江戸時代の黄瀬戸敷瓦を参考にしながら、試行錯誤を繰り返してきました。当初、現製品と同じ製法であるプレス成形したタイル素地に瀬戸黒や黄瀬戸の釉薬を施して試作してみました。ピンホールやゆがみ、寸法誤差を徹底的に排除してきた工業製品としてのタイルですが、ピンホールのない瀬戸黒や、ゆがみのない黄瀬戸の面状に違和感を覚えたのは、設計者だけでなく我々も同じ思いでした。結果として、昔ながらの手作りで素地を成形し施釉したものを納めることになりました。



打合せは、本や本物との比較から始めました。



黄瀬戸400角タイル試作品



瀬戸黒タイルと黄瀬戸タイル


工業製品としてのやきものと日本人の心にある「やきもの」のイメージの違いを実感した出来事でした。

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