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ライブミュージアム日記

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2009年以前の記事は、ライブミュージアムでの日々の出来事やスタッフの想いを綴ったものです。

2006年9月以前の記事は、土・どろんこ館開設準備室による「どろんこ広場」として書かれたものです。


独自企画や地域との連携で、コンサートや講演会、ワークショップなど、さまざまなイベントを開催しているミュージアム。ライブ感あふれる活動をスタッフがご案内・ご報告します。

No.153 ラスター彩企画展のセミナーは満席でスタート!

2013/11/27

担当 竹多

9月7日から始まった企画展「ラスター彩タイルの魅力〜天地水土の輝き」にちなみ、本展の総合監修もしていただいた東京大学東洋文化研究所教授の桝屋友子さんのセミナーを11月16日に開催しました。テーマは「イスラーム美術とラスター彩タイルの魅力」で、世界のタイル博物館講義室で満席の43名の方の来聴をいただきました。予定の1時間30分を一杯に使ってのセミナーで、立ち見の方もあり、貴重なお話と資料の映像の数々を見せていただきました。




講師が女性ということもあってか女性の参加者も多数でした。




大学の講義のように最前列に席を取り熱心にメモを取る姿もみられました。


決してポピュラーな内容ではないのですが、最高学府の専門家のお話が伺えるということで、予定の40席の予約申込は開催当日には定員を超えてしまうという人気ぶりでした。私たちスタッフも、収蔵展示しているタイルについての詳細な情報が次々と先生のことばと映像で明らかにされていくために、脇目も振らずに一心不乱に聴講していました。




先生のお話は、ミュージアムの貴重な資料として加えられました。


これまでも、星形のタイルが十字形のタイルと組み合わされて、腰羽目タイルとして腰壁部分に張られていることや、星形のタイルの縁に沿ってアラビア文字が書かれていることなど、大雑把な情報は持っていました。しかし、それほど広いスペースでもないところに、コーランや二行詩などの銘文が中央の図柄とは特に関係も無く記されていたり、余白が出ると制作者が自分の名前や制作年を書き足したりするとのこと。こうした新しい情報が、調査に裏付けられた先生の自信に満ちたことばで、次から次と語られることに皆釘付けになり、最後はスゴイという感動に変わりました。以前、イスラームの人は余白を嫌うという話を聞いたことがありました。まさに何かを伝えるというよりもアラビア文字をデザインとしてみていると先生はおっしゃっています。だからまともに読める文字も少ないのですが、それでも研究者たちは文字の形の類似性から出典を推定し、実際に比較して確証を得るのだそうです。その緻密な調査の積み重ねはやはり感動ものでした。




白地にラスター彩でアラビア文字が丁寧に描かれた書かれた星形タイル。文字は時計盤の1時半前後から左回りに書かれている。



青地に輪郭線付きの白抜き文字が書かれた星形タイル。白抜き状態は適当だが、輪郭線が文字を浮かび上がらせている。それでも読みにくそうで、文字というより模様。


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