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ライブミュージアム日記

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2009年以前の記事は、ライブミュージアムでの日々の出来事やスタッフの想いを綴ったものです。

2006年9月以前の記事は、土・どろんこ館開設準備室による「どろんこ広場」として書かれたものです。


独自企画や地域との連携で、コンサートや講演会、ワークショップなど、さまざまなイベントを開催しているミュージアム。ライブ感あふれる活動をスタッフがご案内・ご報告します。

No.23 「版築」とはどんなもの?地層が再現される!

2006/03/11

担当 竹多

「土・どろんこ館」は安全安心の鉄筋コンクリート造ですが、内外の壁の仕上げには肉厚の土壁が予定されています。その土壁は、自然の荒々しい土肌を再現したような壁や繊細な塗り壁が予定されています。5月頃にはその一部が見えてくる予定です。






法隆寺の土塀

風雨にさらされて少し痩せた壁面


土でできた壁や塀は、古来寺院の壁や塀、畑の作業小屋、民家の土蔵、屋敷塀などさまざまなところでつくられてきました。そのなかでも、「版築」という工法は古くから行なわれていて、最古の例は中国の殷代(紀元前16〜11世紀)から宮殿の基壇(=建物基礎の壇状の部分)に使われたものです。一般的な版築では、塀の両側に相当する部分に木製の枠を設けて、その中に土を少しずつ入れ、棒状の杵で層状に突き固めながら土を積み上げていきます。その塀の厚さは数mから10mにも達します。自然の山肌を人工的に作るということでもありますが、多くの場合そこには土の美しさを表現したものが多いようです。さまざまな色の土を使えば自然にはない土肌ができます。層状に積み重なった土は長年の間の風雨にさらされて層状の模様を浮かび上がらせてきます。土は、砂分が多いと雨水で崩落しやすくなりますが、粘土分が適度に入っていると、非常に強固なものになり長年の風雪にも耐えます。法隆寺の大垣には、古いものでは室町時代のものも現存しています。






版築壁に削り加工を施した試験体

さまざまな土を重ねた版築の試験体



土・どろんこ館では、垂直立ちよりやや傾斜した鉄筋コンクリートの壁の下地に、持たせかけるように厚さ50〜80cmの土壁を作ります。この際、古来の版築工法と同じように、下地の手前に木製の型枠を固定して下地との間に砂利の混じった土を入れて突き固めていきます。小高い丘を階段状に自然の山肌を再現した土壁が取り巻き、その頂に土の鎧をまとった館が夏にも姿を見せます。お楽しみに。



土・泥んこ館の工事現場より(2006/3/11)

kisokouji.jpg

建物基礎部分がほぼ完成



kisokouji.jpg

駐車場から立ち上がる丘の部分の大壁の下地も完成

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