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ライブミュージアム日記

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2009年以前の記事は、ライブミュージアムでの日々の出来事やスタッフの想いを綴ったものです。

2006年9月以前の記事は、土・どろんこ館開設準備室による「どろんこ広場」として書かれたものです。


独自企画や地域との連携で、コンサートや講演会、ワークショップなど、さまざまなイベントを開催しているミュージアム。ライブ感あふれる活動をスタッフがご案内・ご報告します。

No.12 身近な大地の贈りもの〜土壁と土塀

2006/01/10

担当 竹多

来秋に開館予定の「土・どろんこ館」では、建物の外壁が土壁仕上げとなります。土壁の原料は、地球上あらゆるところに見られる天然素材の土です。土の良さは幾つもありますが、まずは、身近に大量に存在する素材であるということ、容易に取り扱うことができること、補修も簡単にできること、そして使わなくなれば自然に朽ち果てて大地にもどっていきます。



土壁で仕上げられた土蔵

唐招提寺境内の土壁

身近に見られる土壁や土塀の例を紹介しましょう。土で出来た壁や塀は、ずっと昔からつくられ続けてきたもので、奈良の法隆寺など古いお寺の壁も立派な土塀です。奈良の「山の辺の道」に広がる柿畑やみかん畑に点在する作業小屋も土壁です。そして民家の屋敷を囲う塀も土でできています。お寺の塀の土は特別に調達されたとしても、作業小屋の土壁や民家の土塀は、地元の人の共同作業で、その場所にあった土を集めて捏ねて作ったものです。土塀や土壁は土にわらなどを混ぜてれんがのような形に成形して積み上げて壁や塀にしていきます。一度つくると60年、70年と長持ちします。
一昨年の初秋に、山の辺の道を訪れましたが、人が住まなくなった古い家の土塀に草が生え、少しずつ崩れて大地に戻っていくところを見つけたとき、人は自然の枠組みの中で土を利用し、土は用が終わればまた自然に帰っていく、人は大地の恵にはぐくまれて生きてきたのだということを改めて実感しました。



山の辺の道の辻に残る土塀

山の辺の道の書きの気畑に残る作業小屋

皆さんも、近くにある土塀や土壁をじっくり観察してみませんか。つくった人の生活や喜びまでもが、その造作に発見できると思います。

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