INAXライブミュージアム


ライブミュージアム日記

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2009年以前の記事は、ライブミュージアムでの日々の出来事やスタッフの想いを綴ったものです。

2006年9月以前の記事は、土・どろんこ館開設準備室による「どろんこ広場」として書かれたものです。


独自企画や地域との連携で、コンサートや講演会、ワークショップなど、さまざまなイベントを開催しているミュージアム。ライブ感あふれる活動をスタッフがご案内・ご報告します。

No.121 宇宙と花

2009/07/14

担当 辻

今日は、ちょっとマニアックな話から入ります。世界のタイルの話です。タイルはイスラームの世界で発展し、ヨーロッパに広がりました。イスラームこそ、タイルの生みの親であり、育ての親です。そして幾何学もイスラームで発展し、タイルデザインは幾何学的な広がりをもって空間をおおい、圧倒的な魅力を作り上げています。カットワークモザイクは、大きなタイルから形ある小片にカットし、それらを組合せてパネルにします。写真のものは、当ミュージアム世界のタイル博物館に展示されているものです。大きなタイルからカットワークする大変な手間もさることながら、組み合わされた美しさにいつも感動しています。


モロッコ・フェズで作られたカットワークモザイク

中心には8つの黒い頂点を持った星状のものがあります。4つは黒の菱形で、4つはベースがグレーで頂点部分が黒になっています。その外側には黄色の変形6角形が8つ配置されています。更に外側に青の変形6角形が8つ、青の菱形が8つ配置され、その外側には5つの先端を持つ星が8つという風に8を基準に外に向かって広がっています。基本的に左右対称、天地対称になっていて、同じタイルパネルを連続して貼っていくと、合わさった4隅には黒のタイルが8つ並ぶことになります。永遠に広がっていく宇宙のような構成になり、無限の連続が可能なのです。展示物は30センチ角ぐらいのもので、注意しないと見過ごしますが、ぜひ凝縮された宇宙空間をご確認ください。


やきもの新感覚シリーズと銘打った、まさに新しい感覚の作品を作られた作家の方の展覧会を行なっています。第78回目は花塚愛さんという素敵な方の作品です。いろいろな形、いろいろな色を駆使して、これも細かい作業の積み重ねで陶土をつむぐように作られています。ガラスと間違える人、ビーズ細工と勘違いする人も多いのですが、白い磁器土を使った作品です。彼女の作品にも8を見つけました。「うーんなんとなく8つの頂点になる」と言ってられましたが、作品を見て直感的に宇宙を感じた私はイスラームとの共通的なものを感じたのでした。花塚さんの宇宙だと思ったのです。


花塚愛さんの作品・大変な手間ときらめく色の広がり・上から撮影





花塚愛さんの作品・横から撮影

最後にミュージアムの周辺にも宇宙を感じさせる8角があります。名前もコスモス。8弁の花(7弁もありますが)です。自然界は宇宙のひろがりを花を使って表現しているのです。



季節はずれ?のコスモス・


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