建築とデザインとその周辺をめぐる巡回企画展


展示内容

「室内」の52年 −山本夏彦が残したもの−

■ 雑誌『室内』と編集兼発行人の故山本夏彦氏(1915−2002)
名コラムニストとしても知られる山本夏彦氏が1955年(昭和30年)に創刊。創刊当初は『木工界』、1961年に『室内』と改題し、2006年3月号まで続きました。
その歴史はなんと52年、全615冊にものぼります。
一貫していたのが「手に道具を持つ人のための雑誌」ということ。また夏彦さん自身『室内』の真骨頂は批判精神にあるとも語っています。
さらに、インテリアの専門雑誌でありながらも、文芸誌と見まがうような読み物を数多く掲載していたことも特長の一つ。そして夏彦さんの口癖は「読者が大事」という言葉でした。
会場では、夏彦さんが執筆した書籍類、愛用の万年筆、手書き原稿とともに、会場ビデオでは、夏彦さんの肉声が流れています。

会場写真(すべてINAXギャラリー大阪)

■ 壁面を埋める『室内』ずらり300冊
創刊号の『木工界』から最終号の615号まで、そのうちの約半分が展示されています。表紙のデザインは、渡辺力(Qデザイナーズ)、早坂信、剣持デザイン研究所、五十嵐威暢、秋田寛+A.D.Kなど多彩な顔ぶれ。
選りすぐりの誌面60ページ分もちりばめていますので、じっくりご鑑賞ください。写真家の藤塚光政氏が『室内』の表紙のために撮影した道具たちも、当時の表紙とともにご覧いただけます。




■ 故秋岡芳夫氏(工業デザイナー)が集めた手のぬくもりを感じる道具たち
秋岡芳夫氏(1920〜1997)は、日本全国の古道具屋を訪ね歩いて7千点以上におよぶ道具類を収集。現在、この資料は北海道の置戸町に所蔵されています。秋岡さんは、連載「道具と私」や「道具拝見」に登場し、道具を扱う貴重な現場のお話や、道具を生み出す職人技を丁寧に取材し、すぐれた道具論を書き綴られました。会場ではこの中から97点を展示し、職人たちの物づくりの心の証、使い込まれた持ち主のこだわりを感じる貴重な道具類をご紹介します。

「日本の手仕事道具−秋岡コレクション」
■ 連載「イラスト椅子づくし」に登場した原画100点
織田憲嗣氏(北海道東海大学教授)が毎号一人のデザイナーを取り上げ、その椅子を制作年代順に並べて紹介した「イラスト椅子づくし」。14年間で8000点以上ものイラストが書き上げられました。今回は、20世紀を代表するデザイナー11人の名作椅子100点を織田さんに選んでいただき、展示しています。
さらに、織田さんのコレクションより、実物の椅子もお目見えします。リデザインを提唱したコーア・クリントによるプロペラ・スツールの変遷と、ジオ・ポンティによるスーパー・レッジェーラの変遷をそれぞれ年代順に紹介、美しさと迫力のある会場構成です。


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