建築・美術展 GALLERY 2




展覧会案内

くらし文化遺産 -変革の記憶、LIXILの宝もの-<br>  Heritage of Living Culture

くらし文化遺産 -変革の記憶、LIXILの宝もの-
Heritage of Living Culture

2017年3月4日(土)〜3月21日(火)

■ 会場
LIXIL:GINZA 1階レセプションスペース、2階LIXIL GALLERY 1・2
■ 休館日
水曜日
■ 開館時間
10:00am〜6:00pm 無料
■ 主催
株式会社LIXIL くらし文化遺産展実行委員会
■ 協力
川島織物セルコン 織物文化館
INAXライブミュージアム、LIXIL資料館
■ 監修
塩瀬隆之(京都大学総合博物館准教授)、
坂井基樹(工芸・編集ディレクター、坂井編集企画事務所)
■ 展示デザイン
中原崇志+石井千尋


ニュースリリース

Heritage of Living Culture - LIXIL's treasures and memories of innovation
4 March - 21 March 2017
■ Closed
Wednesday
■ Open
10:00〜18:00
■ Admission
Free


展示会概要
LIXILが運営する3つの博物館施設、「LIXIL資料館」(東京都江東区)、「INAXライブミュージアム」(愛知県常滑市)、川島織物セルコン「織物文化館」(京都市)のコレクションから、暮らしの変革に立ち会った品々を集め一同に展示する『くらし文化遺産 −変革の記憶、LIXILの宝もの』展を、2017年3月4日(土)から3月21日(火)までLIXIL:GINZA(東京都中央区)で開催します。

住まいや暮らしに変革をもたらした画期的な技術革新、日本の近代的なインフラの整備に用いられ、また街の風景をも一変させたやきもの製品、芸術家や建築家と手を携えたものづくりの臨場感が伝わる品々など、LIXILが運営する3つの博物館施設のコレクションを横断し多様な視点で選び出した「LIXILの宝もの」約50点を一堂に展示します。「INAXライブミュージアム」からは日本の近代化を支えた「土管(陶管)」、 染付古便器(そめつけこべんき)、岡本太郎による初の陶製作品『顔』など、やきもの製品にまつわる「宝もの」を、「織物文化館」からは、伊藤若冲の繊細で躍動的な原画を織物独特の立体感と風合いで表現した『紫陽花双鶏図( 綴織[つづれおり])』と、 織下絵(おりしたえ)など織物にまつわる「宝もの」を出品します。「LIXIL資料館」からは、画期的発明によりレールの清掃性を向上したアルミサッシ「ニュー太陽」(1971年発売)、日本初のステンレスのプレス加工により、ステンレス流し台の普及を促した「深絞りシンク」のプロトタイプ(1956年頃)、国産初の温水洗浄便座一体型大便器(1967年発売)など、暮らしを変革した技術や設備の進化を伝える「宝もの」を展示します。全ての「宝もの」は絵画のように均一な額縁に収め展示し、観覧者はマップを片手に美術館を散策するように回遊しながら「くらし文化遺産」を巡ります。

LIXILは2011年に住宅設備、建材関連メーカー5社(トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ、TOEX)が統合して誕生した若い企業です。しかし、そのものづくりの背景には、誇りと情熱に裏打ちされた豊かな歴史が息づき、100年の長きに渡り人の暮らしに寄り添いながら豊かで快適な住生活を実現する製品やサービスの提供に努めてきました。2011年にLIXILグループ入りした川島織物セルコン(本社:京都市左京区、社長:山口 進)は創業170年以上とその歴史はとりわけ長く、織物を初めて室内装飾に採り入れるなど日本のインテリアにおける先駆的な役割を果たしています。本展のユニークな企画展示を楽しみながら、日本の暮らしの変革の一端を担ったLIXILのものづくりをご覧ください。


住まいや暮らしに変革をもたらした画期的な技術革新が伝わる「宝もの」
・ アルミサッシに「清掃性」をもたらした「ニュー太陽」
  <トステム(トーヨーサッシ)1971年発売>
・ 国産初の温水洗浄便座一体型大便器(シャワートイレ)「サニタリイナ61」
  <INAX (伊奈製陶)1967年>
・ 大量供給を可能にするステンレスのプレス加工を実現、公団住宅に採用され「ダイニングキッチン」(和製英語)普及のきかっけともなった「ステンレス深絞りシンク」プロトタイプ
  <サンウエーブ 1956年頃>
・ 耐久性向上を実現したアルミ表面処理(アルマイト加工)が施されたニギリ矢印の水筒<新日軽(那須アルミニューム製造所)1940年頃 >
・ 「庭はもう1つのリビングになる」という思いを、雨の国日本で叶え庭を楽しむライフスタイルの先駆けとなったガーデンルーム
「エクシオール」<TOEX 1988年発売>
・ フランスのゴブラン織に着想し、二代川島甚兵衞が精魂を傾けた綴織(つづれおり)。江戸を代表する日本画家、伊藤若冲の原画『紫陽花双鶏図』を織り上げるための設計図にあたる織下絵(おりしたえ)
  <川島織物セルコン 1904年頃>
ほか

芸術家や建築家と手を携えたものづくりの臨場感が伝わる「宝もの」
・ 都市や鉄道、水田の地下に敷設され、日本の近代化を足下から支えたやきもの、「土管(陶菅)」
・ 関東大震災からの復興期、街に活力をもたらした、やきもの製の建築装飾「テラコッタ」―帝国ホテル旧本館(ライト館)、京都府立図書館、名古屋市庁舎
・ 煉瓦やテラコッタの製造に用いる道具類の数々
ほか

日本の近代化に貢献し、街の風景をも一変させたやきものの「宝もの」
・ 芸術家 東郷青児(とうごう せいじ・ 1897 -1978年)の作品をパッケージ発売したモザイクタイル壁画『裸婦』
・ 芸術家 岡本太郎(おかもとたろう・1911-96年)が、モザイクタイル画の制作のために愛知県常滑市を訪れた際に制作した初のやきもの作品(花器)『顔』
・ グラフィックデザイナー 粟津潔(あわづ きよし 1929-2009年)による『海亀』の陶製オブジェ
・ 日本画家 東山魁夷 (ひがしやま かいい・1908- 99年)の原画を再現した綴織『灕江月明』
ほか

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左から:綴織額『紫陽花双鶏図』織物文化館蔵、『顔』の制作に取り組む岡本太郎 写真:INAXライブミュージアム蔵、
今も常滑の街に残る「土管」撮影:梶原敏英、国産初のシャワートイレ


■監修者紹介
塩瀬隆之  SHIOSE, Takayuki
京都大学総合博物館准教授
京都大学工学部精密工学科卒業、同大学院修了。博士(工学)。
京都大学総合博物館准教授を経て2012年 6月退職。同7月より経済産業省産業技術環境局産業技術政策課技術戦略担当課長補佐。2014年7月京都大学総合博物館准教授に復職。
共著書に、「科学技術Xの謎」「インクルーシブデザイン」など。日本科学未来館 “おや?”っこひろば 総合監修者。NHK Eテレ「カガクノミカタ」番組制作委員。中央教育審議会初等中等教育分科会「高等学校の数学・理科にわたる探究的科目の在り方に関する特別チーム」専門委員。

坂井基樹  SAKAI, Motoki
工芸・編集ディレクター、坂井編集企画事務所代表取締役。やきもの雑誌『陶磁郎』副編集長、『つくる陶磁郎』編集長を経たのち、工芸および美術分野の書籍編集、展覧会の企画などを手がける。INAXライブミュージアム企画委員。編集した主な書籍に、『炎を操る 刀・やきもの・ガラス』、『大地の赤 ベンガラ異空間』、『日韓近代美術家のまなざし 「朝鮮」で描く』、『日本のテラコッタ建築 昭和・震災復興期の建築』、『瀬戸内国際芸術祭 記録集』(2010年/2013年)、『現代日本の陶芸家』など多数。


■施設紹介
『LIXIL資料館』
所在地 〒136-8535 東京都江東区大島2-1-1 LIXIL WINGビル
TEL 03-3638-6276 
住生活文化にかかわってきたLIXILグループの統合各社が歩んできた道のりや技術、製品の歴史をたどる資料館。旧個社の創業の歴史や企業理念をわかりやすく紹介すると共に、日本の生活様式の近代化に欠かせないエポックメイキングな製品にまつわる資料などをアーカイブ展示しています。「ミュージアムゾーン」「ライブラリーゾーン」に加え、2013年には過去に起きた不具合事例を展示し、安全な製品使用を促す「安全なくらしのギャラリー」を開設。LIXILへの理解を深めるコミュニケーションの場です。

『INAXライブミュージアム』
所在地 〒479-8586 愛知県常滑市奥栄町1-130
TEL 0569-34-8282
土とやきものの魅力や、ものづくりの心を伝える体験・体感型の文化施設。「世界のタイル博物館」「窯のある広場・資料館」「建築陶器のはじまり館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」「ものづくり工房」の6館から成る。高い煙突と大きな窯、世界の装飾タイル、染付古便器などの展示のほか、独自企画の展覧会、体験教室やワークショップの開催など、躍動感あふれる活動を展開しています。

川島織物セルコン 『織物文化館』
所在地 〒601-1123 京都府京都市左京区静市市原町265
TEL 075-741-4120
1889年に開設され、翌年1月、帝国博物館の初代総長、九鬼隆一氏に「川島織物博物假館」と命名された国内で最も古い企業博物館。世界各国から収集した染織品(上代裂・名物裂・中国裂・コプト裂・各種装束、衣装他)約8万点、内外の古書約2万点、創業以来製作してきた製品の試織裂、原画類約6万点、併せて16万点を収蔵し、これらの史資料を記録整理・研究、修復してテーマごとに展示しています。各種機関と協同研究や学術的なプロジェクトにも参画。

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撮影:吉次史成
2017年3月 会場風景