建築・美術展 GALLERY 2




展覧会案内

金 光男 展 Kim Mitsuo Exhibition<br>-apart-

金 光男 展 Kim Mitsuo Exhibition
-apart-

2013年3月1日(金)〜4月13日(土)

■ 休館日
日祝日(4/7は開館いたします)
■ 開館時間
10:00〜18:00(4/5-13は19:00まで)
■ 観覧料
無料

アーティスト・トーク 3月1日(金) 18:00〜19:00

プレスリリースpdf_icon_s.gif ※ご覧いただくにはAdobe Reader が必要です。

「row – ikegaki」 2012
パラフィンを引いたパネルにシルクスクリ-ン、バーナー
180.0×350.0×4.0cm



展示会概要
金 光男の作品は、用紙の上にパラフィン(蝋)を塗り、そこにシルクスクリーンで自身が撮影した風景の画像を刷り、次に直接火をあて溶かしていくという独自の技法により、フェンスネットや重ねられた本のある風景などが実際に画面から溶けて流れ落ちている作品です。モノトーンの静謐な画面の中で映像のように動的に変化しているさまは物憂く独特の雰囲気で迫力があります。本展では2012年から制作している「row」シリーズから新作を展示します。


見どころ

@ 「row」シリーズ新作発表
金 光男は、京都造形大学、京都市立美術大学大学院を通して版画を学びましたが、その制作方法は版画の技法を越え、独自の世界をつくり出しました。2012年大学院修了展で発表された作品は数々の受賞に輝きました。本展ではこの「row」シリーズから新作数点を展覧します。

A モノトーンの静謐で重厚なイメージ
金 光男の独自の技法は用紙の上にパラフィン(蝋)を塗り、そこにシルクスクリーンで自身が撮影した風景の画像を刷り、次に直接火をあて溶かしていくというものです。熱によって流れ出したインクの線はあたかもモチーフが動き出したような臨場感をもたらします。モノトーンの陰影と実際に溶けて流れ出したインクの立体感が重なり、重厚で深々とした趣きを湛えています。

B パフォーマンスと彫刻の末に掴んだ「row」シリーズ
金 光男は高校生の頃より美術が好きで油絵、彫刻、パフォーマンス、映像まで、美術史をなぞるようにさまざまな制作体験をしてきました。そうした体験を通して、古くから美術作品の素材として使われている、パラフィンの美しさに魅了され、この「row」シリーズが生まれました。
「row」シリーズの作品タイトルは「row - kanaami」(金網)、「row - night」(夜)、「row - kabe」(壁)と題されているように、身近なものの中から、技法の魅力を最大限に生かすモチーフを選んで制作しています。



金光男(Kim Mitsuo)展

金光男(Kim Mitsuo)展

金光男(Kim Mitsuo)展

金光男(Kim Mitsuo)展

金光男(Kim Mitsuo)展

2013年3月会場風景

インタビュー
2013年1月10日 インタビュー:大橋恵美(LIXILギャラリー)
大橋 金さんは2012年京都市立芸術大学大学院修了展の作品「row-kanaami」が数々の受賞を受けました。「row」シリーズは、まるで映像作品のように臨場感あふれる動的な印象で、なぜ版画なのにこんなことができるんだろうと思いました。技法のことをよく聞かれると思うのですが。
技法は、支持体に蝋を引き、その上にシルクスクリーンで図像を刷り、その後、熱をあてて溶かしていきます。この技法は実はエラーから始まったんです。最初はインクが溶けた蝋と混じりあい、濁った液体になると思っていたんです。ところが一度固着したインクは物質として留まっていて、写真製版した網点図像が点に戻っていきながら崩壊していく感じが、思いもよらない効果でした。
大橋 シルクスクリーンと蝋の組み合わせはどのようなところから発想したのですか。
僕は京都造形大学の頃に大西伸明さんのアシスタントをしていました。大西さんは版画からの解釈を拡大され、型で複製される作品をつくられていて、こういうことも版画なんだと教えてくれました。
大西さんは、何故か僕にシルクスクリーンを勧めてくれました。
その頃自分が制作していたインスタントな作品にうんざりしていて、一つのモノとして説得力のあるものをつくりたくて、試行錯誤を繰り返していました。
マテリアルから作品を展開していこうと考えていたら机の上にロウソクがあったんです。「これで何か出来んやろか?」と蝋を扱い始めました。学校のゴミ捨て場に捨ててあった30cm四方の金属の型に蝋を溶かして流し込んだら綺麗にフラットな板が出来たんです。
ちょうどシルクスクリーンを学び始めていて、この板にシルクスクリーンを刷りたいと思い、そして溶かすことも思いつきました。そんな連想ゲームみたいにこの作品は生まれました。
高校生までは油彩をやったりしていたのですが、僕にとっては版画のスピード感も作品をつくる上で大事だったんです。それに加えて手垢みたいなものも欲しかった。デジアナって言ったら語弊があるかもしれませんが、ミックスされたもの、崩壊しながらつくられる両義的なものが僕にとって大事な要素でした。
大橋 マテリアルと表現したいイメージは一致していましたか。
マテリアルと表現したいイメージの一致が良い事なのかは解りませんがイメージの選択はとても難しく、いつも悩みます。
現在、「ライン」と「ドット」二つを使いわけ写真製版しています。
「ライン」は垂直の動き、「ドット」は水平の広がりの性質を持っていて、その性質とイメージがリンクするようなモチーフを選んだりしています。あとは、撮り貯めた写真からどうしても溶かしたいものや、引っかかったものを選びます。
大橋 モチーフの選び方は心象に影響されますか。
影響されます。
「row-kanaami」の網は淀川河川敷風景だったり、「row-night」は彫刻だったり、その時の気分で身近なものを投影することもあります。
大橋 好きな季節はいつですか。
夏の終わりが好きで、楽しかったのにちょっぴり寂しいという感じが好きなことなんかもあるかもしれません。
大橋 溶かすことで動的なイメージが現れましたが、画面全体の物語性を感じさせる雰囲気も独特です。
映像作品は制作されますか。
今は映像を使ったりはしないのですが、京都造形芸術大学時に、音も映像も写真もマルチに扱えるようになるカリキュラムがあったので自然に映像にも手が出ました。藤本由紀夫さんが教鞭をとられていて100個つくったら1、2個はいいものが出来る、だからとりあえず手を止めないでつくりなさい、といわれました。
「アンダルシアの犬」をモチーフにしたり、身体がゆっくり動いて何かに変わっていく映像をつくったり。あとパフォーンスもやっていました。今の作品にも繋がっているんですが、ダイモテープを使って作品をつくっていました。ダイモテープは熱を当てると形状が元に戻って文字が消えていくんです。自分が20数年間生きてきた中の、恥ずかしいことを全部打ち込んでいったダイモテープを、空間に全部張って、白熱灯を当てて消してていくようなパフォーマンスや、高校の時には赤いペンキをかぶって絵を描く映像をつくったり。
大橋 美術が大好きだったんですね。
小さい頃から美術が好きでしたが、大阪の風土がそうさせたのかも知れません。大阪は、おもろいこと、インパクトのあることをしなければと言うのもありました。僕の通った高校は体育系で何事も体当たりで、「お前らの生の声を聞かせんかい!」って言うような骨太な感じでした。それが嫌で、別な事して目立たなアカンなと。高校時代はライブハウスに通って僕自身も演奏したり、「アヴァンギャルド」という言葉を憶えて、「なんか知らんけどアヴァンギャルドな事せなアカンわ。」て思っていました。
大橋 今後はどんな作品をつくりたいですか。
今後もしばらくは「row」シリーズを続けていこうと思っています。まだまだ甘いところがあるので、そこを仕上げていきたいです。ながらも、次の一手にも進みたいとは思っています。
作家略歴
1987年 大阪市生まれ
2010年 京都造形芸術大学情報デザイン学科 先端アートコース卒業
2012年 京都市立芸術大学大学院美術科絵画領域版画科修了
個展
    
2012年 row-thikness Gallery PARC|京都
アートアワードトーキョー フランス大使館賞受賞記念展 日仏会舘|東京
グループ展
              
2012年 版の時間/Age of Prints 女子美術大学アートミュージアム|神奈川
ART TAIPEI 2012 Taipei World Trade Center |台湾
HANARART2012 三輪地区 今西家|奈良
KIAF2012 Coex, Seoul | 韓国
モンブランヤングアーティストパトロネージインジャパン 銀座モンブラン本店|東京
群馬青年ビエンナーレ2012 群馬県立近代美術館|群馬
2-19-19 旧玄宅 |大阪
エモーションリリース・リプリーズ アートサイトギャラリー|滋賀
アートアワードトーキョー丸の内2012 行幸地下ギャラリー|東京
ANTEROOM PROJECT HOTEL ANTEROOM|京都
TOKYO FRONTLINE2012 3331 Arts Chiyoda | 東京
京都美術工芸新鋭展 京都文化博物館|京都
2011年 in me in you 京都市立芸術大学大学内大ギャラリー|京都
京展 京都市美術館|京都
out of the loop @kcua|京都
PORTO DI STAMPA アートゾーン神楽岡|京都
第5回大学版画展受賞者展 文房堂ギャラリー|東京
PORTFOLIO SESSION Social Kitchen|京都
版画の断面#3 悠創館ギャラリー|山形
第9回 風 - 明日への軌跡展 ギャラリー恵風|京都
RE-PRINT 文房堂ギャラリー|東京
第36回全国大学版画展 町田市立国際版画美術館|東京
2010年 京都造形芸術大学卒業制作展 京都市美術館|京都
つぎのとなり 0000gallery|京都
ロクリッポウ 京都市立芸術大学大学内大ギャラリー|京都
第35回全国大学版画展 町田市立国際版画美術館|東京
2009年 めばえ展 galleryAube|京都
受賞
    
2012年 群馬青年ビエンナーレ2012 奨励賞
アートアワードトーキョー丸の内2012 フランス大使館賞
アートアワードトーキョー丸の内2012 木幡和枝賞
京都芸術大学作品展 大学院市長賞
京都美術工芸新鋭展 朝日新聞賞
2010年 第 35 回全国大学版画展 収蔵賞
京都造形芸術大学卒業制作展 学科賞
パブリック・コレクション
    
町田市立国際版画美術館
京都銀行
京都市立芸術大学
MONTBLANC JAPAN
eN arts collection

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