建築・美術展 GALLERY 2




展覧会案内

INAXギャラリー特別企画展10daysセレクション <br>石田真也 −ワンダフルトラッシュ− 展<br>Ishida Shinya Exhibition

INAXギャラリー特別企画展10daysセレクション
石田真也 −ワンダフルトラッシュ− 展
Ishida Shinya Exhibition

2011年8月19日(金)〜8月29日(月)

■ 休館日
日祝日
■ 開館時間
10:00〜18:00
■ 観覧料
無料

アーティスト・トーク 8月19日(金) 18:00〜19:00

プレスリリースpdf_icon_s.gif ※ご覧いただくにはAdobe Reader が必要です。

PHOTO: 祭鏡07 2011年 1250×1100×530mm プラスチック、廃品など 石田真也展



展示会概要
石田真也の作品は、廃品素材を極彩色の祭壇のように組み合わせた、カラフルでエネルギッシュな楽しさあふれるインスタレーションです。
ガシャポンのプラケース、ペットボトルのフタ、色モール、櫛、虫籠、ヘアカーラー、物干しハンガー、お菓子の空き箱、おもちゃの部品、冷凍うどんのアルミ容器など、道端やゴミ捨て場で拾った廃物や、日々の生活の中のチープな既製品を何でも素材にしてしまいます。こんなものがと驚くような部品を見つけるのも、楽しみであり驚きのひとつです。
祭りをテーマに祭壇のシンボルをイメージした「祭(さい)鏡(きょう)」シリーズは、直径1 メートルほどの円形で、ピンクや緑、赤青黄色、ビタミンカラーのプラスチック素材をぐるりとちりばめています。お店の開店祝いに贈られる大きなピンクの花環や、アジアの繁華街の電飾きらめく賑わいを思い起こさせます。
「祭鏡」を掲げる色鮮やかな大祭壇には、虫籠や落ちていた棚、鳥の巣箱を、金屏風や貝やスプレー缶のフタで装飾して並べ、その前に神社の鈴緒のような織紐をずらりと下げて、脇時には羽根を丸く広げた鳥のとぼけたオブジェが控えます。自由な発想でイメージされた色と形は、高揚したお祭りの中に飛び込んだような、大きなエネルギーと強いパワーとユーモアと、生きる喜びを放っています。
石田真也は、大学では彫刻とテキスタイルを学び、タイやインドへの旅行をきっかけに、色へのこだわりと憧れをかたちにするようになりました。ゴミ捨て場や道端の廃品を集める癖と、色を使うことが結びつき、このような作品が生まれました。友人たちと改造したシェアハウス兼アトリエに住まい、家中を自由に作品で埋め尽くし、時には感謝祭などを行って料理や音楽を大勢で楽しむというライフスタイルも、生活の一部のように作品が生み出されていく理由のひとつなのでしょう。
東京での初個展となる今展では、祭鏡シリーズを中心に、会場中を石田ワールドで染め上げる予定です。パワーとカラー、暖かなカオスに満ちた空間をぜひお楽しみください。

石田真也 石田真也

写真 左:「祭壇」 2009年 プラスチック廃品など
写真 右:「祭鏡12」 2011年 1100mm×1100mm×400mm プラスチック、電球、廃品など ともに石田真也展

石田真也 石田真也

2011年 ギャラリー2会場風景

インタビュー
2011年5月27日 インタビュー:大橋恵美(INAXギャラリー)
大橋 写真で、既製品のカラフルなプラスチックを集めてつくった「祭鏡」を拝見して、アトリエをお伺いしました。そうしたらアトリエがお祭りの真只中に飛び込んだように、様々な極彩色の作品でいっぱいに埋まっていました。すごく楽しかったです。
なぜこのような作品世界になったのですか。
石田 大学では彫刻科からテキスタイル専攻に移籍したのですが、当時は素材を生かして、銅線や木の枝、ビニール袋やカセットテープを手織りで織って、作品をつくっていたのですが、もっと色彩を使いたいという気持ちが強まり、卒業制作で極彩色の仮面(「zoro zoro」2008)をつくったんです。
その頃タイやインドに旅行したんです。街に人間のエネルギッシュなパワーがあふれていて、宗教に関しても日本では荘厳なものという意識なのに、寺院で電飾を派手に使っていたり、音楽を大音量で流していた。でも純粋な信仰心をもっているのを見て、これでいいんや!とスッキリしたのがきっかけです。
インドへは母が行くように勧めてくれたのですが、初めて物乞いに会ったり、道で本当に人が死んでいたり、そういうものに接してこういう世界もあるのかと驚きました。逆に自分は日本人で選べる自由があることに気がついて、作品をつくっていかなければという気持ちが強くなりました。
大橋 「zoro zoro」は全部違うデザインの仮面が86個あります。素材に身近な既製品を使い始めたきっかけはなんでしょう。
石田 僕にはゴミ捨て場や道端の廃品を集める癖があって、それと作品に色を使いたいという気持ちが繋がったんです。作業中に食べていた鍋焼きうどんのアルミのパッケージをそのまま仮面の鼻に使ったり、音が鳴るもの、扇風機のおもちゃ、目覚まし時計など役割のあるものをつけるのがどんどん面白くなってきて、後半はお面一つずつに意味をつけていきました。
作品をつくっているとよく物をもらうのですが、仮面の材料に、と自分の玩具をくれた子供が、会場でその玩具を探して喜んでくれました。アトリエにもいきなり子供が入って来たりするんです。
大橋 人も動物も沢山いるシェアハウスで、大きな玩具箱のような家ですよね。
石田 皆それぞれ、音楽や作品や料理などに取り組んでいる人たちのアトリエ兼住宅なので、この環境を利用して、年2回「萬吉まつり」と称して作品を発表したり、来た人に食事を出したりする活動を行っています。前回は120人来ました。
大橋 「萬吉まつり」楽しそうですね。卒業後の作品はいよいよ色彩全開でかたちもダイナミックになります。
石田 「鳥」は中国のおもちゃをモデルに、トレーシングペーパーにマジックで色を塗って貼り合わせて花輪状にしました。直径1.3mありますが、お面の時に搬入がすごく大変だったので、搬入をカッコよくというのがテーマで、手提げかばん一個でぱっと開いて展示できるようにしたんです。
大橋 興行師みたいです。「大成蹊展」(2009)では極彩色の大祭壇のようなものが登場します。
石田 この頃から本格的に祭りに関するものをつくろうと決めて、自分の祭壇をつくり始めました。虫籠、落ちていた棚、鳥の巣箱に金屏風や貝、スプレー缶のフタで装飾をして並べ、その前に神社の鈴緒をイメージした織紐をずらっと下げて、「鳥」を脇時のように置く。意味は特に考えず、自分なりの祭壇のイメージです。 これはつくった三輪車に、展示する全ての作品をのせて搬入しようとしたのですが、乗りきりませんでした。
大橋 トゥクトゥクとシクロが合体したみたいでサーカスの搬入のように楽しそうです。祭壇の一番上の神様の位置には、クモの巣のようなものが掲げられていますね。
石田 これが「祭鏡」の第一号です。シンボルで今では14点になりました。
身近なプラスチック製品の廃品を組み合わせてつくるので、近隣のゴミの日に素材探しに行くんですが、宝探しみたいなもので、ちょうど欲しいものを見つけるとすごく嬉しい。
だんだんゴミに詳しくなっていって、鉄屑回収の人とも顔見知りになったり。使えるものがたくさんあって、本当に、毎日毎日こんなにゴミが捨ててあると考えさせられます。
今やっていることに自分の中で勢いを感じているので、続けていけばもっと何か判ってくる気がします。好きな廃品集めと作品が繋がったように、これからも音楽やサブカルチャー、自分の中にあるいろんなものを作品へと繋げていきたいと思っています。
作家略歴
1984年 和歌山生まれ
2007年 大阪成蹊大学芸術学部美術工芸学科テキスタイルコース卒業
グループ展
2005年 JAPANTEX2005『変容する空間』(東京ビッグサイト/東京)    
2006年 JAPAN TEXTILE CONTEST グランプリ受賞(一宮/愛知)
いい男は頑張らない展(ギャラリー H2/京都)
湖族の郷アートプロジェクト(大津市堅田地域/滋賀)
2007年 おてらでシネマ(おてらハウス/京都)
Summer T-shirtCollection(ESPACE446/大阪)
KAWARABAYASHI MICHIKO + ART UNIT(wacoal ginza art space/東京)
ART COM 2007 (私のしごと館/京都)
NICEGUY?EXHIBITION (大阪成蹊大学バス停前/京都)
2008年 京都府美術「工芸新鋭点〜2008 京都工芸ビエンナーレ〜(京都文化博物館/京都)
大阪成蹊大学卒業制作展 (京都市美術館/京都)
New Horizon 2008 (大阪成蹊大学芸術学部ギャラリー spaceB/京都)
ART Competition「神々への捧げもの」(平安神宮境内/京都)
2009年 Clip4 ARTISTS RECOMMENDED ARTISTS(sowaka/京都)
第19回 紙わざ大賞展 入選(プラザおおるり/静岡)
大成蹊展vol.1 Return to Origin(大阪成蹊大学芸術学部ギャラリー spaceB/京都)

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