建築・美術展 GALLERY 2




展覧会案内

辻けい 展<br> - あか から あか へ 2008 Red like the spring water -

辻けい 展
- あか から あか へ 2008 Red like the spring water -

2008年10月1日(水)〜10月29日(水)

■ 休館日
日祝日
■ 開館時間
10:00〜18:00
■ 観覧料
無料

アーティスト・トーク 2008年10月4日(土) 18:00〜19:00

アートニュース

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Photo: 2006 国際芸術センター青森 インスタレーション



展示会概要
辻 けいさんは、1970年代より自ら染織した糸や布を用いてオーストラリアの砂漠やカナダの森、スコットランド島の水辺にてフィールドワーク・インスタレーションを行なってきました。 赤、黄、青、白のカラフルな糸や布が、辺境の壮大な自然をロケーションに流れるように、染み透るようにインスタレーションされる様は圧巻で、欧米のアースワークや自然派と呼ばれる作家たちとは一線を画したその繊細な雰囲気が、日本人の自然に畏怖の念を持つ独特の感性を反映するものとして、国内外から高い評価を受けて来ました。
辻 けいさんは、染織をアーティストの自己として捕らえ、大自然に添わせ、風や水によってねじれ、脱色、変容させながら、そこに存在するものとして確認することで、自己もまた自然界に存在するものであると考え、こうした制作を行なっています。
辻けい展,tsuji kei
辻けい展,tsuji kei

近年では染や織の色は「あか」になり、2001年岩手県立美術館では、内側をベンガラの「あか」一面に塗った迫力のある装置を展示し、2006年国際芸術センター青森での滞在制作は、市内を流れる荒川に赤い糸を流した幻想的なインスタレーションを行なっています。
辻 けいが「あか」への探求を行なうようになったのは、カイガラムシのつくる赤色にインスパイアされたことに始まります。「赤」とは自然の中では異色、異形を感じさせる色でありながら、アイヌ語の「あか」は「神仏に供える新しい水」の意で、人体を流れる血管をも赤い水の流れとしてなぞらえ、「あか」とは自然と人為をつなぐ地下水脈のようなものであるとイメージしてきました。
辻 けいさんが、導かれるようにかけがえのない自然の地を訪れ、交感したい場所に「あか」を置く時、辺りは急にいきいきと清らかに変貌し、圧倒されます。まるで精霊と交信しているようだと形容される由縁です。
今展では、2008年8月23日と24日、青森・八甲田山の融雪で湧く沼で行なわれた「あか」のインスタレーションから、会場の壁面32mにぐるりと写真を、会場の真ん中に、沼を模した大きな水盤2面を設置し映像作品を投影します。ひそやかに、地球のどこかの自然と交感して生まれた辻 けいのつくる「あか」の相貌は、未知の光景として鮮烈です。
辻けい展,tsuji kei
辻けい展,tsuji kei
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作家略歴
1953 東京生まれ
1977 多摩美術大学デザイン科(染織専攻)卒業
1979 多摩美術大学大学院美術研究科修了
1978-86 舞台美術に参加
1982- 染めと織りを主体に<夢中遊行>と題する空間的な作品を作り続ける。
1986- “フィールドワーク”野外(森、砂漠、水辺など)での学習作業を通して自己(染色した布)と時空(自然界の原理)との関わりを探求し続けている。
1987- 映像やライティング効果の空間を発表し始める。
1993- 手漉き和紙の手法を取り入れた作品を制作。“フィールドワーク”の作業から学んだひとつに流体力学(ベルヌーイ法則)の原理がある。水流の力と染織された糸(布)の動きを表現する。
2001- 野外空間に立体作品を制作し始める。
■ 主な個展
1982、84、87   ギャラリーホワイトアート(東京)
1983 スペースWA(ニューヨーク)
1986、94、99、02 ギャラリーミヤシタ/旧ラボラトリー (札幌)
1989 PICA /パース・インストテュート・オブ・コンテンポラリーアーツ (パース、オーストラリア)
1992、93、97 SOKO東京画廊 (東京)
1999 スペース・カレイド (東京)
2000、03 調布画廊 (東京)
2001 岩手県立美術館・開館記念展参加「辻けいの仕事」(盛岡)
2004 ガレリア・フィナルテ (名古屋)
2005 色彩美術館 (東京)
2006 国際芸術センター青森 (青森)
2008 銀座コマツ(東京)
■ 主なグループ展
1985 「イースタンライト4人展」L.Aアートコア (ロスアンゼルス)
1986 「北海道現代美術展」北海道立近代美術館 (札幌)
1987 「第23回今日の作家展」[位相] 横浜市民ギャラリー (横浜)、「時間の肖像3人」展 ギャラリーいそがや (東京)
1988 「アーキテクスチュア」展[ポスト・ファイバーアートの地平から] スパイラルガーデン (東京)
1989 「パース・インターナショナル・クラフツ・トリエンナーレ」パース現代美術館(オーストラリア)
1995 「CONDITION OF LIFE 1981-94」ギャラリーホワイトアート (東京)
1998-99 「サントリー美術館大賞展’98挑むかたち] サントリー美術館 (東京)
1999 「TOSA−TOSA’99紙」 高知県立美術館 (高知)
2001 「ヘルシンキ・テーレ湾プロジェクトに参画した8人の作家たち」展 現代彫刻センター (東京)
2002 「森の精3人」展(藤田昭子/青木野枝/辻けい) 金津創作の森 (福井)、「意向する繊維−時の波動−」展 多摩美術大学美術館 (東京)
2004 「風景の心電図」展 アートプログラム青梅 (東京)
2006 「空間に生きる−日本のパブリックアート」展 札幌芸術の森美術館 (札幌)/2007年 世田谷美術館 (東京)/金津創作の森美術館 (福井)
2006 「激変するアートパブリック」 たほりっこ企画 ヒルサイドプラザ (東京)、「作家たちの贈り物」 神奈川県立美術館・葉山館 (葉山)
■ 主なフィールド・ワーク、インスタレーション
1986 石塔パゴダに於けるインスタレーション(馬耳山、全州・韓国)
1987 流氷と雪原の為のインスタレーション(網走、北海道)

アボリジニ(原住民)の聖地でのインスタレーション(マルデューラ、オーストラリア)

西オーストラリアでのフィールドワーク

古代の化石木と砂漠でのインスタレーション(W.A.オーストラリア)

クウィーンシャーロット島の森でのインスタレーション(B.C.カナダ)
1989 堂崎天主堂前の入江でのインスタレーション(福江島、長崎)
1990 クウィーンシャーロット島の森でのインスタレーション(B.C.カナダ)
1992 バンクーバー島の湖、森でのインスタレーション(B.C.カナダ)

アボリジニの聖地、TIWI島でのフィールドワーク,水辺でのインスタレーション(N.T.オーストラリア)

カカドゥ国立公園内でのインスタレーション(N.T.オーストラリア)

四国巡遊・・・・フィールドワーク、インスタレーション(高知、愛媛)
1993 1993   花崗岩採掘跡の為のインスタレーション(東北地方、中国)

林、水辺の為のインスタレーション Vassiviere現代美術センター(フランス)

湿地帯の為のインスタレーション(リムーザン地方、フランス)

ルーシオンでのインスタレーション(Avignon、フランス)
1997 横倉山カルストでのインスタレーション(高知)

シェルバ族の為のインスタレーション(クンデ村、ネパール北東部)

ケルトの民の為のインスタレーション(スカイ島、ルイス島、スコットランド北西部)
1999 安芸川でのフィールドワーク、インスタレーション 4月、10月(高知)

津軽半島フィールドワーク

・     正津川でのインスタレーション 7月

・     恐山、宇會利湖でのインスタレーション 11月(青森)
2000 スオメリンナでのインスタレーション(ヘルシンキ、フィンランド)

北海道フィールドワーク、美美川でのインスタレーション(千歳)

ウッココリの湖の為のインスタレーション(カレリア地方、フィンランド)

ニセコアンヌプリ、蘭越でのインスタレーション(後志、北海道)
2001 猿ヶ石川でのフィールドワーク(遠野、岩手)

ミステカとサポテカの民の為のインスタレーション

・     HIERVE EL AGUAでのインスタレーション

・     モンテアルバン遺跡でのインスタレーション(オワハカ州、メキシコ)
2002 尻別川でのインスタレーション(北海道)

イワオヌプリの為のインスタレーション 硫黄第3川(北海道)

権世川でのインスタレーション (金津、福井)
2003 奥美利河川(ピリカ遺跡近郊)でのインスタレーション(今金町、檜山支庁、北海道)

鳩ノ巣渓谷でのインスタレーション(奥多摩、東京)

日原川でのインスタレーション(奥多摩、東京)

黒部川フィールドワーク(黒部峡谷、富山)
2004 八甲田山中でのインスタレーション

国際芸術センター青森エリア内でのインスタレーション(合子沢、青森)
2005 忍路(オショロ)環状列石でのインスタレーション(小樽、北海道)
2006 小牧野遺跡エリア内でのインスタレーション

荒川でのインスタレーション

猿倉温泉近くの沢でのインスタレーション(青森)
2008 グダリ沼でのインスタレーション(青森)
■ 主なイベント
1983 音による連関作用(鈴木昭男/小杉武久/ユリウス/松村要二それぞれとパフォーマンス)

スペースWA(ニューヨーク)
1986 「MAYプロジェクト」 アウラホール(東京)
1987 鎌倉期窯跡でのインスタレーション 共同作業:浜田剛爾、鯉江良二(常滑、愛知)
1988 壁面インスタレーション 銀座ミキモト(東京)

「バックトゥネイチャー・コンサート」(インド音楽の為の舞台美術) 東邦生命ホール(東京)
1991 インド音楽の為の舞台美術 府中の森(東京)
1992 壁面制作「夢中遊行」 東京国立近代博物館(東京)
1994 「オト・コト・コトバ」構成:小林康夫(映像・ライティングで参加)東京デザインセンター(東京)

ワークショップ・インスタレーション Vassiviere現代美術センター(リモージュ近郊、フランス)
1997 「水のほとり、宇宙が響きたつ」構成:小林康夫  吉増剛造+鈴木昭男+辻けい

東京デザインセンター(東京)
1999 「月は繊維でできている」竹林寺・観月会の為に  吉増剛造+辻けい(五大山、高知)
2000 ヘルシンキ市制450年祭[ヘルシンキ2000]事業イベント

野外、映像インスタレーション(ヘルシンキ、フィンランド)→未完
2001 「弱法師」三島由紀夫作・近代能楽集より 演出:野中佐記子 舞台美術構成 (東京)

「アクションズ8848」エキシビション 野口健+辻けい パンゲアソラリウム(東京)
2004 「絵馬」  吉増剛造+マリリア+J.F.ポーブロス+辻けい 東京デザインセンター(東京)
2005 「むし虫ワールド」(昆虫が作り出す染料で作品製作) 名古屋市科学館(名古屋、愛知)
■ 舞台美術への参加
1978 「ママに捧げる鎮魂曲」原作:アラバール 脚本:小沢僥 演出:神山繁 演劇集団円

美術:安部真知 (織物で装置制作)

「小像は死んだ」作・演出:安部公房 Abeスタジオ 美術:安部真知 (美術助手)

「まちがいつづき」原作:シェイクスピア 脚本:小田島雄志 演出:安西徹雄 演劇集団円

美術:安部真知 (美術助手)
1980 「あの愛の一群たち」原作:清水邦夫 木冬舎 美術:安部真知 (美術助手/衣装プラン)

「まちがいつづき」 演劇集団円再演

「コーカサスの白墨の輪」原作:ブレヒト 演出:千田是也 俳優座 美術:安部真知 (美術助手)
1981 「マザー・マザー・マザー」原作:別役実 美術:安部真知 (美術助手)

      「1.十二夜 2.真夏の夜の夢 3.からさわぎ 4.リア王 5.ジュリアス・シーザー        

6.マクベス」原作:シェイクスピア 脚本:小田島雄志 演出:出口典雄 

      シェイクスピア・シアター 美術:安部真知 (美術助手、衣装プラン)

      「三人姉妹」 文学座 衣装:宮内裕 (衣装助手)
1982 「Home Coming」原作:ハロルド・ピンター 演出:出口典雄 シェイクスピア・シアター 

(装置、美術)
1983 「Le dindon」原作:Feydeau 演出:出口典雄 シェイクスピア・シアター (装置、美術)
1986 「Hamlet ESP Adaptation by Paul Baker from Shakespeate’s Hamlet」 (衣装アドバイザー)
■ TVドキュメンタリー、参加番組
1990 「工房探訪・つくる」〜辻 けい〜

長崎五島列島 福江島でのインスタレーションまでのドキュメント (NHK総合、教育)
1995 「ETV特集」〜街をアートが駆けぬける〜

辻けいのレポートによる東京青山「水の波紋」展 (NHK教育)
1996 「アジア染織紀行」

中国雲南省<ハニ族の藍染め> フィリピン<イフガオ族の原始布>
1998 ネパール<シェルパ族のヤク織物> ブータン<ラディ村のラック染織>(NHK、BS2、その他)
1999 「課外授業 ようこそ先輩」〜発見 驚き!私だけの色〜  (NHK総合、教育)
2002 「新日曜美術館」 アートシーン 金津創作の森、野外作品の取材(森の精三人展)(NHK教育)

「人間ネットワーク」 森は芸術の源  針生一郎氏 VS 辻 けい(福井放送)

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