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「ボディートーク世界の身ぶり辞典」

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 デズモンド・モリスの「裸のサル」が日本で翻訳出版されたのは1969年である。人類を、知能を持った特別な生物としてではなく、一生物種として動物学的に、他の哺乳類と比較・分析したもので、そのユニークで斬新で大胆な視点が評価され、また批判もされた内容。世界中で出版され大ベストセラーになった書籍であり、日本では文庫化もされている。現在単行本・文庫共に絶版になっており、古書でしか手に入らないのは、大変残念なことである。

 このような中、同じ著者の手による本書は、初版が1999年であるが、このほど新装版として再版されたものである。
 本書は、世界中の様々なジェスチャーの動作と意味、その背景と地域を解説した書籍で、扱う動作は650、地域は70にも及んでいる。3年に渡る大規模なフィールド・ワーク、気も遠くなるような作業の集積の成果である。

 著者はイギリス人であるから、必然的に西洋社会のゼスチャーが多くを占めているし、本書の表現が絶対に正しいともいえない部分も、もちろんあると思われる。しかし、言語と違って明確な文法や規則があるわけではなく、一つ一つが独立して意味をなしている動作を、体の部位別に分類し、動きを表すイラストとともに解説してくれる。これほど多くの身振りを扱った書物は他には見つけることができない。イラストも(描かれている人物は中年男性が主なのであるが)、どこかユーモラスで笑いを誘われる。著者のユニークな視点が随所に見られるのである。


ボディートーク 世界の身ぶり辞典/デズモンド・モリス著/東山安子訳/266ページ/三省堂/\2,000+税

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