お知らせ&トピックス


LIXIL ブックギャラリー 新刊案内 16
「ひでこさんのたからもの。」

ひでこさんのたからもの.jpg



 自分自身でできるかどうかは別問題としても、この2人の送る生活を理想的だと感じる人は多いのではないかと思う。
 生きていくために、不必要なものをできるだけ持たず、最小限の電化、自分たちが口にする野菜や果物は家庭菜園で栽培、インスタント食品やファーストフード、コンビニとは無縁、自分で手作りできるものは全て手作り。自然の移り変わりと流れに即して営まれる暮らし。

 現代、資本主義と効率主義のお陰で、便利といわれる世の中である。物質面は豊穣、お金さえあれば大概のものは手に入る。しかも自分では手をかけず、非常にスピーディーに。しかし、お金とモノが豊富にあるだけでは幸せにはなれない、ということに多くの人が気づいている。そして、人間の生きていく力そのものが、全てを他人任せにできるこの利便性によって、奪われているということにも。

 スローライフやスローフード、ミニマリストという言葉やそれらに関する書籍を目にする機会が多いのもここ数年のことである。しかし振り返ってみれば、少し前の日本、昭和初期には誰もが2人のような生活を送っていたのではないだろうか。

 87歳と90歳、高齢といわれる年齢にあって、健康で、仲睦まじく、日々の暮らしを楽しむ。決して先を急がず、無理をせず、ひとつひとつを丁寧に丁寧に積み重ねていく。つばた夫妻の暮らしの哲学は、本当の意味での人間の生活の豊かさを、私たちに見せてくれる。


ひでこさんのたからもの。/つばた英子・つばたしゅういち著/160ページ/主婦と生活社/\1,400+税

ページの先頭へ

LIXIL Link to Good Living

Copyright © LIXIL Corporation. All rights reserved.