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LIXIL ブックギャラリー 新刊案内 7
「古代文字」

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  「言葉と道具の使用、そして二足歩行が人間と他の動物との差異を決定づけたものであり、人間が人間たるゆえんのものである」――と、義務教育の社会科で学んだと思う。世界史ではその後、四大文明と特徴を学び、それぞれの地域で使用されていた文字が紹介され、写真が教科書に掲載されていたと記憶している。
  その写真に魅せられ、その時代の人々が何を考え記していたのか知りたいために考古学の道を目指したという人でもなければ、古代文字については大概の人の記憶はここで終わっているのではないだろうか(映画「インディ・ジョーンズ」シリーズに触発されて考古学を目指し、古代文字の読解に人生を掛けようと考えた人もいるかもしれないが)。

 本書は、「文字に先行する段階」のほか絵文字、四大文明のみならず世界中で使用されていた古代文字を網羅し、紹介している。その数およそ50種類あまり。まさに「古代文字を知るための決定版」である。実際に文字が刻まれている資料の写真、文字と読み方、文章の読解が紹介されており、資料として価値があるだけではなく、形を眺める絵としても楽しめる。1972年に既行の書籍が今回、新装版として出版された。

 帯に「古代文字の恋文ってどんなもの?」という宣伝コピーがあり、「わかっちゃいるけど」つい興味を魅かれてしまう。アメリカインディアン絵文字の恋文と恋唄が掲載され読解されているのだが、解説を読まなければ(いや読んだとしても)、恋文と理解することはかなり難しい。想像力の素晴しさ、読解の奥深さを感じずにはいられない。



「古代文字」/日向数夫編/260ページ/グラフィック社/¥2,500+税

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