INAXライブミュージアム 土・どろんこ館

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里山の原風景を求めて、ウバメガシの林と谷戸を歩きましたご報告

企画展『緑の常滑 考現学 私の小さな森づくり』の関連企画第二弾として開催した観察会「南知多・緑のツアー ―ウバメガシの林と谷戸を歩く」。
知多半島で最もまとまった面積の森林が残されている南知多町の内海(うつみ)から山海(やまみ)地区の里山を10月3日(土)、講師・富田啓介さん(地理学・生物学研究者)案内のもと、総勢26名で歩いて周りました。

秋雨が降り続いて前日まで開催が危ぶまれましたが、明け方には天気も回復し、朝9時半の集合時には青空が広がり汗ばむ陽気に。
参加者は、植物が好きな人、ハイキングが好きな人、緑化関係の仕事をされている人などさまざまで、遠くは神奈川県からもお越しいただきました。



午前中は、山海の八幡社を出発し、谷戸を通って高台に造られた「山チゴ池」と呼ばれるため池までを歩きました。
谷戸は丘陵に刻まれた小さな谷間のことで、主に水田として利用されてきました。
谷の奥に造られたため池から引かれた用水路が水田の脇を流れており、その周囲に生える草花を観察。




キツネノマゴ(狐)、イヌタデ(犬)、イノコヅチ(猪子)・・・・・・富田さんが歩きながら採取した草木を見せながら、動物の名前の付く植物を中心に紹介されました。



観察会午前の最終目的地「山チゴ池」。
大きな河川がなく降水量も少ない知多半島では、江戸時代をピークに、数千ものため池が造られました。
この池同様、南部に多い「つぼ池」は深くて長いため水草が育ちにくく、観察することはできませんが、池の堰堤(えんてい)の草地や背後の森林に季節ごとに生育している野生動植物の楽しみ方を、高台から谷戸の様子を眺めながら富田さんに解説いただきました。




ため池そばで見つけた、ヘビの抜け殻。財布に入れておくと、お金が貯まるという

お昼は、陶芸家・吉川正道さん・千香子さんご夫妻が八幡社近くに構えた工房にお邪魔しました。
この地に魅せられた吉川さんは2006年、既存の住宅に手を加えて工房を兼ねた別邸を設け、常滑の住まいと行ったり来たりの生活をされています。
吉川さんが熱く語る南知多町の魅力に耳を傾けながら、工房を取り囲む雄大な景色と共にお弁当をいただきました。



昼食後は、内海地区まで車で移動。
知多半島内で最も広い面積の森林が残されている、海辺に近い山の植生を観て周りました。
まず、知多半島南部の地形の観察です。
中新世(約2,300万〜約500万年前)に海の底に堆積した、砂岩や泥岩、一部凝灰岩の土砂で作られた地層「師崎(もろざき)層群」からできており、露出している部分は風化してもろく、ボロボロと簡単に崩れます。




富田さん引率の下、生えている植物の質問に答えたり説明したりしながら、さらに奥へ進んで行きます。




「知多半島南部、海沿いの温暖な気候のこの地には、冬でも葉が落ちない広葉樹・ウバメガシ(どんぐりの木)の林が残されています。根元から幾本にも分かれて株立ちしている生え方を見ると、昔から地域の人々が、必要に応じて切り倒し、切り株から再び芽吹かせて何度も利用してきたことが分かります」と、富田さんが山の植生について解説。




海からの強風の影響か、枝の形が曲がって生えており、自然のオブジェに感動しながら散策を楽しみました。



ウバメガシのほか、ヤマモモやヤブツバキなどの常緑広葉樹、ヤマザクラなどの落葉広葉樹が生える林をさらに奥へと進み、丘の頂上にある熊野社の社叢が観察会の終点です。
鳥居の横にはヤマモモの大木がそびえ、鎮守の森らしい景観が見られます。




参加者一同で記念撮影。「お疲れ様でした」



知多半島は常緑樹が多いため見事な紅葉は見られないそうですが、ウバメガシがこれだけ広く自生している場所はあまり無いので、皆様も気候の良いこの季節、歩いて周られてはいかがでしょうか?

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