INAXライブミュージアム 土・どろんこ館

INAXライブミュージアム 土・どろんこ館

展覧会のご案内(1階 企画展示室)

土・泥・やきものと、人々の生活・文化に関する企画展を開催しています。

「天然黒ぐろ―鉄と炭素のものがたり」
Natural Black—A Tale of Iron and Carbon


会期:2017年12月9日(土)〜2018年4月10日(火)
ニュースリリースは⇒こちら

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会 期 2017年12月9日(土)〜2018年4月10日(火)
会 場 「土・どろんこ館」企画展示室
開館時間 10:00am 〜 5:00pm (入場は4:30pmまで)
休館日 毎週水曜日、年末年始(12月26日〜2018年1月4日)
入 場 共通入館券が必要
関連ワークショップ 2018年2月下旬〜3月上旬開催予定
「木炭で遊ぶ」

講師:森本玄(画家、京都造形芸術大学教授)
詳細が決定次第当ホームページにてお知らせします。

企画:INAXライブミュージアム企画委員会
展示デザイン:西本剛己(ARTLAB+)

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「黒」とはどのような色でしょうか。
黒塗りの車、黒の礼服。黒は力強さや権威を象徴する色です。何も見えない真っ暗な様を「漆黒の闇」と表すように、黒は不吉な負のイメージも備えています。一方で現代の暮らしのなかでは、黒の衣服や道具類はシックであり、スタイリッシュなイメージを与えます。さらに金や赤と組み合わせた黒は、華やかさを強調する役割を果たしていきます。

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焼成中の窯から茶碗を引き出し急冷し、より黒くするやきものの技法「引出黒」
撮影:木村羊一


人類は古くからモノを「黒く見せたい」と考え、塗ったり染めたりしてきました。そのとき使う黒色の素が煤(炭素)、鉄(酸化鉄)です。これらの「黒」は、紫外線に強く、時の経過による退色も少ないため、縄文時代から現在に至るまで黒の素として主流であり続けています。
本展では、現代の暮らしのなかで愛される「黒」と、その色素となる、炭素と酸化鉄に焦点を当てます。1万年以上の歴史をもつ、やきもの、漆、染織、墨、これらを「より黒く」するためどのような試みを続けてきたでしょうか。単純にして容易ではない、「真っ黒」にする術。黒に挑むつくり手の思いや技を見ながら、それぞれの多様な「黒さ」をご覧ください。


おもな展示品
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瀬戸黒茶碗、桃山時代(1590年代)、個人蔵 撮影:木村羊一


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横山大観のために特注でつくられた墨 、個人蔵 撮影:木村羊一

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三代歌川豊国(国貞)「役者見立東海道五十三次之内 亀山 歌川水右衛門(松本幸四郎)」、1852年、個人蔵


Black enameled cars and black formal clothing . . . The color black is symbolic of strength and authority. Black can also have negative nuances, as in “pitch black,” a complete darkness where nothing can be seen. In contemporary living, meanwhile, black clothing and accessories convey a stylish image and are considered chic. When combined with gold or red, moreover, black serves to enforce a mood of splendor.
Since ancient times, human beings have painted or dyed objects, wanting to “make them look black.” Soot (carbon) and iron (iron oxide) were the elements used to obtain black color. Because they resist ultra-violet rays and fading, soot and iron have been the main elements used in creating black, from the Jomon age until today.
This exhibition spotlights black, a color cherished in contemporary life, and the carbon and iron oxide elements used to create it. It shows how people have sought to make pottery, lacquer, dyes, and sumi ink “blacker” throughout these crafts’ 10,000 years of history. The skills required to obtain “jet black,” while simple, are hardly easy. We invite you to look at many different types of “blackness” while learning of the thoughts and techniques of people who work with black.

【関連書籍のご案内】
「天然黒ぐろ―鉄と炭素のものがたり」
2017年12月9日発売予定
総64ページ、オールカラー。B5判、無線綴じ
価格:1,500円+(税)
発行:LIXIL出版
編集・制作:坂井編集企画事務所

【図版構成】
■「黒くする」の始まりと、黒の流行・平安時代
北野信彦[龍谷大学文学部教授]
■墨——炭素
松井孝成[墨運堂]
■やきもの、黒の革命——酸化鉄
瀬戸黒、黒楽、桃山時代
田中仙堂[大日本茶道会会長]
黒いやきものの登場と流行
降矢哲男[京都国立博物館学芸部]
■漆黒——鉄イオン、炭素
沈んだ黒 小森邦衛[髹漆重要無形文化財保持者]
輝きの黒 室瀬和美[蒔絵重要無形文化財保持者]
黒い漆をつくる堤卓也[堤淺吉漆店]
磨いた黒大橋清[呂色師]
■油絵具——炭素
小杉弘明[ホルベイン工業]
■黒染め——鉄イオン
高橋誠一郎[田中直染料店]
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