INAXライブミュージアム 土・どろんこ館

INAXライブミュージアム 土・どろんこ館

展覧会のご案内(1階 企画展示室)

土・泥・やきものと、人々の生活・文化に関する企画展を開催しています。

大地の赤−ベンガラ異空間
The Red of the Earth - Distinctive Bengara (Ferric Oxide) Spaces


会期:2015年4月25日(土)〜2015年9月6日(日)
■ニュースリリースは⇒こちら

「赤く彩る」ことへの誘惑
天然資源・鉄から生み出す、極上の赤






会 期 2015年4月25日(土)〜2015年9月6日(日)
会 場 「土・どろんこ館」企画展示室
開館時間 10:00am 〜 5:00pm (入場は4:30pmまで)
休館日 第3水曜日
入 場 共通入館券が必要
関連講演会 ●7/11(土)関連企画 対談 小林達雄×赤塚次郎「縄文・弥生 真っ赤なベンガラの時代」:詳細は ⇒こちら
ワークショップ 9/5(土)関連ワークショップ 「ベンガラで「赤絵」を描く 〜赤い鳥」がいるミラーボックス〜:詳細は ⇒こちら


企画:INAXライブミュージアム企画委員会
展示デザイン:西本剛己(ARTLAB+)
協力:愛知県教育委員会、愛知県陶磁美術館、高梁市教育委員会、高梁市成羽町観光協会吹屋支部、西江邸



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ベンガラ



「赤」は人類にとって身近であり、同時に特別な色でした。鳥居や寺院の柱や戸、町屋の格子や壁、仏像、さかのぼれば縄文時代の土器や土偶の多くは元来赤く塗られていたと、近年考えられています。
また1万5000年〜8000年前のアルタミラ洞窟(スペイン)やラスコー洞窟(フランス)の壁画には赤が塗られたことはよく知られています。さらに人類最初の装身具や模様が発見された7万5000年前の南アフリカ・ブロンボス洞窟ではベンガラ片(赤い鉄鋼)が発見されています。赤は「彩る」ことの始まりから必須の着色剤だったようです。

赤漆の塗り作業、石川県輪島市

パレス・スタイル壺、弥生時代後期(1〜2世紀)
愛知県清須市他出土


この展覧会では、最古の着色剤の一つ「ベンガラ」を見ていきます。ベンガラは地球上の資源のなかで特に豊富な鉄からできているため入手しやすいこと、そして色が落ちにくく、装飾に加え防腐・防虫としても役立つことから、江戸から昭和初期に日本各地の木造建築の格子や軒先、壁に用いられています。江戸時代には、吹屋(岡山県)産の「ローハベンガラ」という上質なベンガラが登場し、高級磁器の上絵や漆器を鮮やかに彩りました。

今右衛門窯の上絵付けの作業、
佐賀県有田町

吹屋ベンガラ工場ポスター、
明治時代、高梁市教育委員会蔵


ベンガラは人類にとって古代より馴染みの深いものですが、私たちはその素性を知りません。入手しやすい身近な存在でありながら、同時に特別な異空間をつくることができる赤い着色剤・ベンガラ。その歴史と製造方法をみながら、日常とは異なる世界へいざなう「ベンガラ」の魅力を紐解いていきます。


“Red”—a color both familiar and special for human beings. Red is traditionally the color of shrine gates, temple pillars and doors, and Buddhist statues. It is the color painted on the walls and lattice facades of the Japanese house. In ancient Jomon times (14,500 BC ~ 1000 BC), pottery vessels and figurines were frequently painted red, research has shown in recent years.
This exhibition examines one of the oldest coloring agents, bengara (ferric oxide). Bengara is composed of iron, an element especially abundant on Earth and easily obtained. Bengara also resists fading and helps prevent decay and repel insects, so it was used throughout Japan from the Edo (1603-1868) to early Showa (1926-89) periods in the lattices, eaves, and walls of buildings.
In the Edo period, the Fukiya district (Okayama prefecture) began to produce "roha-bengara" of extremely high quality that gave a vivid color to lacquer ware, as well as to over-glaze paintings on exquisite ceramics.
Bengara has been part of human life since ancient times, yet we ourselves know little about it. This exhibition will look at the history and production methods of bengara, a familiar and yet alluring color agent having a power to create distinctive spaces and transform our everyday world.


【関連書籍のご案内】

大地の赤 ベンガラ異空間



図版構成
2015年4月25日発売予定
本文64ページ、オールカラー。B5判、無線綴じ
価格:1,500円+(税)
発行:株式会社LIXIL
編集・制作:坂井編集企画事務所

■赤、言葉の辞典 朱 丹 代赭(たいしゃ) 紅 緋 臙脂(えんじ) 蘇芳(すおう)――國本学史
■祈りの赤 日本の赤土祭事
■縄文土器・土偶・弥生土器 すべて赤い時代――小林達雄
■装飾古墳 赤い石室 ――志賀智史
■ベンガラとは何か ベンガラの歴史とつくり方――北野信彦
■建築 ベンガラ塗装史 ――北野信彦
■絵画の素材としてのベンガラ 不人気の理由――青木芳昭
■ベンガラの町、吹屋ものがたり 「ローハ」が生み出した、極上の赤――永峰美佳
■九谷焼 赤絵細描 赤い線が生む煌めく世界――福島武山
■赤絵町の赤と鍋島・伝統の赤 ――十四代今泉今右衛門
■常滑・朱泥急須の「高度成長期」とベンガラ ――中野晴久

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