INAXライブミュージアム 土・どろんこ館

INAXライブミュージアム 土・どろんこ館

展覧会のご案内(1階 企画展示室)

土・泥・やきものと、人々の生活・文化に関する企画展を開催しています。

青―空と水とやきものの始まり
Blue ― Sky and Water and the Origin of Ceramic Tiles


会期:2011年11月3日(木・祝)〜2012年3月20日(火・祝)

青への憧れ



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会期 2011年11月3日(木・祝)〜2012年3月20日(火・祝)
会場

「土・どろんこ館」企画展示室

開館時間 10:00am 〜 5:00pm
(入場は4:30pmまで)
休館日 第3水曜日、年末年始
入場 共通入館券が必要
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企画:      INAXライブミュージアム
展示デザイン: 西本剛己(ARTLAB+)



【ワークショップのご案内】

「バンダナを藍で幾何学文様に染めよう」

内容

バンダナをタイルに見立て、天然藍と伝統的な技法「板締め絞り」で幾何学文様に染めます。
《開催内容》など詳細はこちら⇒

講師

山口まどか(染色家)

日程

2012 年2月25日(土)

時間

1:30pm-3:30pm

会場

ものづくり工房

参加費

1,000円

定員

20 名。要予約

対象

小学生以上

持ち物

エプロン、ゴム手袋


※山口まどか(やまぐち まどか):三重県生まれ、名古屋ファッション専門学校卒。1994 年より草木染め研究家・池谷昭三に師事。2001 年より有松絞り作家・早川嘉英に師事し、シボリコミュニティーに在席。年一回作品発表。



【スライド&トークのご案内】

「シルクロードの暮らしとやきもの」

内容

食や服飾、習慣などシルクロードに暮らす人々の生活とやきものについてご紹介いただきます。現地のお茶・お菓子と共にお楽しみください。

講師

神保裕子(オリエント・ライブラリー代表)

日程

2011年11月23日(水・祝) ※終了しています

時間

2:00pm-3:30pm

会場

世界のタイル博物館 セミナールーム

聴講費

無料

定員

50 名。要予約


※神保裕子(じんぼ ひろこ):富山県に生まれる。中央アジア・西アジアの装飾タイルとやきものに魅せられ、イスラーム文化圏を20 回以上訪れる。現地文化紹介の展示・催事を東京・横浜等で開催。

★申し込み方法★
FAX かメールにてお申込みください。
FAX/0569-34-8283  E-mail/event.ilm@lixil.co.jp
イベントタイトルを明記のうえ、「氏名、電話番号、参加人数」を記載ください。追って、当館より受付番号を返信いたします。定員になり次第締め切ります。
※キャンセルされる場合は、必ずご連絡ください。お問合せ. 0569-34-8282




どんなに深く憧れ、どんなに強く求めても、青を手にすることはで
きない。すくえば海は淡く濁った塩水に変り、近づけば空はどこま
でも透き通る。人魂もまた青く燃え上るのではなかったか。青は遠
い色。

(谷川俊太郎、 色の息遣い「青」、『手紙』、集英社、1984年 )


美しい空や海の青を、手に入れたい――それは人類が古代から抱く願望でした。現代、青はヨーロッパおよび日本において、最も好きな色として不動の人気を得ています。衣服やプロダクト製品に広く使われ、企業のコーポレートカラーも青に染め上げられています。しかし、人類史を遡ると、青の獲得は険しい道のりであったことがわかります。
絵画の世界では、中世よりウルトラマリンブルーの絵の具が登場し、「空や海の青」をキャンバスに定着させることが可能になります。しかし、著名なフェルメールの作品や一部の宗教絵画など、青の使用はごく限られたものでした。その背景には、青の原料であるラピス-ラズリが希少な存在だったことがあります。ラピス. ラズリは人類に最も古く認知され利用された鉱物ですが、現在のアフガニスタンをはじめ地球上の数カ所でしか採掘できず、金と並ぶ高価な鉱物でした。

展示風景

目を転じてやきものの世界では、ターコイズブルーの「エジプト・ファイアンス・タイル」が世界最古のタイルとして現在に伝わっています。4600 年前のエジプトの人びとは、天空への憧れから、命の水を表す青を手に入れるため、また、半貴石で(はんきせき) あるトルコ石を欲して、やきもので再現を試み、再生や復活の願いを込めて装身具や護符に多く使いました。10 世紀以降、西アジア(現在のイランやイラク)で華開いた青いやきもののタイルや器の魅力は、ヨーロッパはもちろん、アジアの東の果ての中国や日本の人びとを魅了し、その再現に膨大な力が注ぎ込まれることになります。


展示風景

時代の進化とともに、コバルトの発見やさまざまな絵の具が開発され、青は身近な色になりました。しかしいまでも青には、憧憬を誘う、どこか遠い色という印象がつきまといます。
人類が追い求めた青の歴史に思いをはせながら、さまざまなジャンル、現象にまたがる青を体感していただきます。青の魅力を見つめ直す空間に、足をお運び下さい。

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Since ancient times, people have wanted to capture the beautiful blue of sky and ocean. In the world of painting, the advent of ultramarine in the medieval period made it possible to imitate the “blue of sky and ocean” on canvas. Lapis lazuli, the source of blue pigment, was nevertheless precious and costly, so the use of blue remained limited.
Turning next to ceramics, examples of the world’s oldest tiles, turquoise-blue “Egyptian faience tiles,” still exist today. People in Egypt 4,600 years ago felt drawn to the heavens. In order to capture the color blue, symbolic of water, they obtained the gemstone, turquoise, and reproduced its beauty in ceramics. Egyptian faience was frequently used in personal ornaments and amulets with a deep wish for rebirth and regeneration. The beauty of the blue ceramic tiles and vessels that blossomed in Western Asia (present-day Iran and Iraq) from the 10th century onward came to fascinate not only Europeans but also people in Far Eastern lands of Asia, such as China and Japan, who made great efforts to reproduce it.
As the times evolved, cobalt was discovered, various paints were developed, and blue became a familiar, everyday color. Still, blue even now retains an aura of remoteness and distant longing.
In this exhibition, we consider the history of mankind’s pursuit of blue and offer experience of blues from a wide spectrum of genres and phenomena.


会期中、色布作家の鯉江あかねさんに、「世界のタイル博物館」と「土・どろんこ館」を青色の布で飾っていただきます。


展示風景

ニュースリリース⇒

◆展示会場のタイル空間再現について、詳細をご紹介しています
⇒「ものづくり工房」のページへ

◆同時開催◆
「青の魅惑ーイラン、トルコ、ウズベキスタンのやきもの」⇒


【関連書籍のご案内】

新刊 INAXミュージアムブック
空と水とやきものの始まり 』


冊子表紙

本書は、人類が追い求めた青の歴史をふまえながら、その魅力を俯瞰した一冊。服飾、絵画史、紀元前2600年に誕生した青いタイルからイスラームの青、そして染付磁器と、青の魅力につき動かされ人類が生み出したさまざまな青を、美しい写真とともに紹介します。 

図版構成】2011年11月3日発売
本文64ページ、オールカラー、価格:1,500円+(税)
*青い風姿 (写真)・・・梶原敏英、中村脩、林道子、大川裕弘、佐々木光
*服飾史における青の断片・・・林央子
*絵画のなかの青・・・小林康夫
*対談:ラピス-ラズリが世界を動かした・・・堀秀道&降旗千賀子
*イスラームの青/トルコアーズ・ブルーとコバルト・ブル・・・岡野智彦
*青色のエジプト・ファイアンス・タイルの秘密・・・後藤泰男
*染付磁器/人間のつくった瑠璃色の輝き・・・荒川正明
*空気や海水はなぜ青く見えるのか・・・武田康男


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