ブックフェア情報

東京・LIXILギャラリー1での展覧会開催会期中に、 企画展関連書を集めたブックフェアを行っております。 「品切れ」以外の書籍はフェア期間中に限り、ブックギャラリー 店頭でお求めいただけます (地方発送は致しかねます)

元気だして行こう! 2015年1月5日(月)〜2月28日(土)※終了しています

「元気だして行こう!」

元気の出るヒントをここから。

オリジナルブックフェア

ブックフェア情報
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 旅にでる。おいしいものを食べる。自然を感じる。人生を考える。気分の良くなる色を身に着ける。あなたの元気の素は何でしょう?
 本から元気になるヒントを得て、新しい年を始めましょう。


病の神様 横尾忠則の超・病気克服術/横尾忠則著/文春文庫
 著者の対談集「見えるものと観えないもの」の中で、対談相手の淀川長治氏が、「あなたは電気が走る人」「あちらの世界が観える人、絵を見ればわかる」と著者について繰り返し述べているのですが、この視点を持って本書を読むと、更に理解が深まるのではないでしょうか。
 自らを「虚弱体質」と呼び、とにかく、むち打ち症、動脈血栓、腰痛、帯状疱疹、耳鳴り、閉所恐怖症、飛蚊症…重いものから軽いものまでありとあらゆる病気を体験し、克服している記録なのですが、病気の渦中にある時は、もちろん当人にしかわからない苦しみを体験したに違いないにもかかわらず、どこかユーモラスでクスリと笑わずにはいられないのです。
 「病気になると主観と客観が共存している」と著者は述べているのですが、まさにこの俯瞰の姿勢と、目に見える世界だけを信じているのではない著者の世界観が、独特のユーモア(そして芸術をも)生み出しているのでしょう。病気を単に悪いものととらえない著者の視点が「病の神様」というタイトルにもつながっていますが、現在病にある人の心を(もちろんそうでない人の心も)軽くしてくれる書籍です。


独特老人/後藤繁雄編著/ちくま文庫
 著者が「独特老人」と呼ぶ、大半は既に亡くなっている日本の「破格」な人々の、独白形式によるインタヴュー集です。
 人は「やっかいでありながら魅力的」と書き、千人近くの人にインタヴューしながら、「インタヴューがうまくならないと言われる」と著者は記しています。それなのに、いやそれ故なのか、著者のインタビューによって、ここで語っている28人の「独特な人」からは、他の何者でもない、その人そのものである何か、本質や特別という言葉を超えて「狂」の域にまで達している何かが、引き出されているようです。
 埴谷雄高、淀川長治、中村真一郎。自身もインタビュアーであった鶴見俊輔とは、唯一対話形式での掲載です。独特の人々が強烈過ぎて目が離せない、虜になってしまう、そんな書籍です。


アラン 幸福論/アラン著/田中裕子訳/幻冬舎エデュケーション
 フランスの哲学者アランの「幸福論」は1925年に出版され、日本でも1940年から現在まで多くの翻訳者の手により出版されている書籍です。哲学者とはいえ、形而上学の難解で観念的な言葉を駆使して書かれているわけではなく、常に具体的なものや身体と精神を切り離すことなく、やさしい言葉で実践のために語られている幸福のための93の断章です。ヒルティ、ラッセルの幸福論と並んで3大幸福論と呼ばれているほど世界的名著なのです。
 昨年出版された本書は、内容を意訳するかたちで各章の題名を表現し、本文も読者の意識にすっと流れ込むように訳されています。翻訳に対する好みもあり賛否両論あることでしょう。しかしアランの幸福論をより身近にしてくれる書籍であることに違いはないでしょう。これこそ、アランが本来目指したことなのかもしれません。


美人は「習慣」で作られる/ワタナベ薫著/幻冬舎
  「ありのままの自分を受け入れましょう」「自分を愛して大切にしましょう」とは、様々な心理学書籍やカウンセリング、スピリチュアル系の書籍やHP、ブログなどで昨今声高に叫ばれているキーワードであり風潮のようです。メンタルコーチである著者の書籍もこの考え方をベースに書かれているのですが、特に本書では、「美しく」なるための日々の習慣について、著者が具体的に提案してくれるものです。
 あまた存在する書籍やブログのうち著者のものに非常に人気がある理由として(著者の毎日更新ブログ「美人になる方法」は、ブログランキングは美容部門で8年連続1位だそうです。)、読後の清涼感があるのではないでしょうか。人生って楽しいかも、頑張れるかも、という前向きな気持ちになれるのは、とても大切でありがたいことだと思います。美しくも、元気にもなれる書籍です。


新解さんの謎/赤瀬川原平著/文春文庫
 辞典とは、徹底的に主観を排し客観的に書かれているもの、という常識(あるいは思い込み)をいとも簡単に覆してくれた、驚きの書籍。
 新解さん(新明解国語辞典/三省堂)は、独特の視点と主義主張を持ち、女性蔑視の気があり、金がなく苦労人である・・・辞典を読むことでそれが浮かび上がってくることを指摘しています。出版は1999年、当時ブームとなった作品です。今読んでも非常に新鮮に感じられ、そしてつい笑わずにはいられません。昨年逝去した作家、赤瀬川原平の作品ですが、彼こそ独特の視点から物事を観察、世の中にそのユーモアあふれる意表をつく視点をを提示してくれた稀有な人でした。


人生論ノート/三木清著/新潮文庫
 西田幾多郎、ハイデガーに師事し、昭和初期に哲学者として文学者として華々しく活躍しながら終戦直後に獄死した著者。彼について知る人が少なくなっていることを思うと一種の寂しさがありますが、本書が1954年の出版以来、版を重ね(現在107刷)読み継がれていることには希望を感じます。
 「幸福について」「利己主義について」「希望について」など、23のテーマについて、本質的で鋭く深い分析を著者独特の名文で読むことができ、感動すら覚えます。一節一節が程よい長さ、文庫ですので鞄にしのばせて、意味をかみしめ反芻しながら繰り返し読んで頂きたい一冊です。


 80冊あまりの書籍を集めています。
 順次ご紹介して参りますので、どうぞお楽しみに。

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